副業で通販ビジネスをしたい。でも自宅の住所をインターネットに公開するのは嫌だ。
ということで、契約の3か月ぐらい前から、せこせことat homeやSUUMOといった大手の不動産サイトや、地元のローカルなサイトで情報収集していました。
結果、サイト価格では月額31,500の家賃が、月額25,000で借りることができたので、その時のノウハウをまとめてみました。
初期費用も若干安くできたので、併せてご紹介します。
家賃交渉の前に
閑散期を狙う
不動産業界には、人の問い合わせが殺到する繁忙期と、比較的問い合わせの少ない閑散期があります。
新年度となる4月に合わせた1月~3月が、最も忙しい、引っ越しシーズンです。
また、会社の決算月は3月に次いで、9月が多く、
その翌月に人事異動の発表となるケースが多いです。
そのため、9月~11月も転勤による、引っ越しの需要が多くなります。
不動産会社も、そのことを良く理解していますので、繁忙期の前の月、
12月、8月は物件の収集に力を入れています。
よって、4~7月が不動産会社と交渉しやすい、閑散期と言えます。
1月~3月 | 繁忙期 | 新年度(4月)の引越し需要 |
4月~7月 | 閑散期 | |
8月 | 通常 | 繁忙期前の調査 |
9月~11月 | 繁忙期 | 人事異動による転勤引越し需要 |
12月 | 通常 | 繁忙期前の調査 |
本命とは別に、安い物件をリストアップ
自分が希望する全ての条件を満たし、かつ予算に収まる物件が見つかれば、
それに越したことはありません。しかしながら、そんな幸運に恵まれることは
少ないと思います。
もちろん、ある程度妥協や落としどころは決めておく
必要はありますが、金額の問題、であれば交渉次第で希望に近づけることが可能です。
家賃は予算内だけど、残念ながら、この機能がない。という物件(以下、次点とします)を、本命の物件の近くで見つけておきます。
私の場合は、駐車場が遠い上に狭い、
物販ビジネスをするにあたり必須な、インターネットの回線が開通してない
といった具合の物件でした。
本命と、次点を心に決めたら、不動屋会社に電話やメールで、見つけておいた次点の内見を依頼します。
アポイントが取れたら、内見当日は、まず不動屋さん会社に出向いて、なぜ物件を探しているのか、入居希望日はいつか、予算はいくらか聞かれますので、率直に話します。
その後、内見に連れてってもらいます。(自前でスリッパを持っていくと良いです)、一通り見た後に、部屋の感想を聞かれますが、部屋を褒めつつも、迷ってるという体にします。
なぜかと聞かれてから、「いや、ホームページで調べたので、分かってはいたのですが……」と話します。
場合によっては、「なるほど、なんとかします」という回答がその場で出るかもしれません。
部屋を後にしてから、「もし時間があれば…」と切り出します。
予算があわないのですが、念のため見せてもらえませんか、と本命の物件の案内を依頼します。
築30年以上でリフォームされた物件
アパート、マンション経営は、新築で立てて、25年ぐらいで元を取る、というのが一般的なようです。
新築の場合は、多くの場合、建設費用のローンがあるため、値引き交渉に
応じてもらいにくいです。
30年経過していれば、リフォームで一時金を支払っていたとしても、
建物の費用は完済しているので、大家さんにしても、焦りはありません。
多少値引きしても損はしない、そういった、考え方にシフトしています。
家賃交渉
月額(ランニングコスト)
月額費用から、交渉に関わった項目を抜粋して、表でまとめました。
項目 | 交渉前 | 交渉後 |
---|---|---|
賃貸料 | 27,000 | 25,000 |
管理費 | 3,000 | 0 |
駐車場代 | 1,000 | 0 |
保証料 | 300 | 0 |
31,300 | 25,000 |
元々管理費込みで30,000+オプションで駐車代は別と謳っていた物件を、予算の25,000まで下げてもらいました。
(田舎で駅からも遠いので駐車場は必須でした。)
物件としては非常に気に入っており、ここを見てしまったら、最初に案内してもらった物件(本命とは別に、安い物件をリストアップ)では満足できない。
なんとかお願いできないか、と頼み込みました。
ここで納得できる形になったら、入居一時金の話となります。
保証料が月々500円→0円となっているのも、入居一時金(イニシャルコスト)の次項でご説明します。
入居一時金(イニシャルコスト)
入居一時金、初期費用もいろいろあります。
敷金・礼金(敷金礼金なしと謳いながら、退去負担金と書かれる場合もあります)、鍵の交換費、自治会費、仲介手数料などです。
上記は決まっている金額だから、と交渉が難しいですが、火災保険料と保証料
については、「知っていれば」下げることが可能です。
項目 | 交渉前 | 交渉後 |
---|---|---|
火災保険料(2年契約) | 18,000 | 9,000 |
保証料 | 27,000 | 21,600 |
45,000 | 30,600 |
火災保険は、不動産会社から提案されることが多いです。
「皆さんがよく加入される、最適なプランです。下・中・小の3つから選べます」
と言われると、「じゃぁ間をとって中にしようかな」
なんて決めてしまいがちですが、詳しい方がみると、「無駄」と
思う項目もあるようです。
私の場合は、家財の保証が600万円となっており、ここを50万円に見直すことで半額になりました。
保証料は、保証会社に納める費用で、「連帯保証人」の代わりとなります。
借主が家賃を支払えなくなった場合は、保証会社から大家さんに家賃が支払われます。(もちろん、保証会社から借主に催促が来ます)
保証会社も世の中に多くあり、プランもいろいろあります。
私の場合は、一時金27,000+月額300×24か月払い 、
月額300円は毎月、保証会社に、手数料別で振り込んでください。と案内されました。
しかし、300円のために振込手数料を数百円も払いたくなかったので、
「月額費用なしで、一括で支払えないですか」と相談したところ、
その場で回答はもらえませんでしたが、後日、別の保証会社で再見積もりしてもらいました。
結果、一時金は21,600(1か月の家賃の8掛)のみとなり、月額費用がなくなったばかりか、一時金も当初の27,000より安くなりました。
よくよく話を聞いてみると、最初に案内した保証会社では、一時金は家賃の半額なのだが、最低料金があり、30,000円に満たない場合は、家賃1か月分が一時金になるということでした。
確かに、1か月の家賃が60,000とかであれば、60,000×50%+0+300×24 = 37,200 なので、
60,000×80%、48,000よりは安くなります。
言わなかったら損をしていました。
不動産会社への仲介手数料ですが、こちらは金額は、家賃の1か月と、宅地建物取引法で規定されていますが、支払うのは貸主と借主が0.5か月分ずつ、同意があれば、貸主もしくは借主から1か月支払うことも許可されています。
ですので、0.5か月分にしてもらえませんか、という交渉も可能ではあります。(今後の付き合いも考えて、私は、ここについては交渉しませんでした)
まとめ
・お部屋探しは7月~9月がベスト。
・本命の物件と、次点の物件を持つ
・家賃交渉は情熱を込めて
・一時金は、聞かないと損をする。
皆さんが、良い物件と契約できることを願っています。